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風間ひさしと、昨年4月の初当選以来、北海道経済の再建に奮闘する高橋はるみ知事が、北海道活性化のキーワードとなる新幹線、農業、観光、道州制特区について語り合いました。
北海道新幹線は今年が正念場
――北海道新幹線の実現にかける決意をお聞かせください。
風間
北海道新幹線については、高橋知事を先頭とした道民の皆さまの熱意を、わが熱意として実現を目指します。与党の整備新幹線建設促進プロジェクトで、6月中には結論を出したいとの方針が決まりました。北海道、北陸、長崎の3線同時着工で一応の合意がなされています。
高橋
北海道新幹線の建設は道民にとって30年以上前からの悲願。私の先輩知事もみな、運動を盛り上げてきました。今年がまさに正念場です。
新幹線による経済効果の大きさは実証済みです。例えば、八戸まで開業した東北には多くの観光客が来ています。ぜひ、この新幹線効果≠北海道にも呼び寄せたい。風間議員はじめ、各党の国会議員の皆さまにご支援をお願いしたいと思います。
安心な食を守る農業の推進を
WTO(世界貿易機関)問題や食の安全対策など、北海道農業が大きな転換期に置かれています。
風間
まず、人間の生命をはぐくむ食料を作ってこられた農業者の皆さまに感謝しております。私も北海道生まれで北海道育ちですから、北海道でとれたものを食べて育ってきました。
これからは「北海道の食べ物は化学肥料を使わない」というくらいの大胆な発想も必要ではないでしょうか。こうした「北海道ブランド」を発信できる農業の形を、みなさんと力を合わせて描いていければと考えています。
高橋
北海道は農業王国であり、全国一の食料自給率190%を誇ります。一方、日本全体の自給率は先進国でも低い40%程度。日本における食料生産の20%を北海道が占めており、北海道農業の振興は日本の食料供給にとって大変重要です。だからこそ、風間議員がおっしゃる通り、消費者の視点に立って、安全・安心をいかに守っていくか。まさに北海道から発信していかなければなりません。
風間
大事ですね。
高橋
WTOの問題で風間議員にお願いしたいのは、日本の農業政策を考える場合に、北海道の農業政策と他の都府県における農業政策が、場合によってはトレードオフ(一方を立てれば他方が立たないこと)の関係になることがあります。北海道農業を守ることが日本の農業を守ることにつながりますので、ぜひ、北海道農業の現状を踏まえ、発言していただきたいと思います。
温泉を活用し地域力アップ
北海道観光の可能性については。
風間
可能性は本当に大きいですよ。「観光」って、「光らせて観せる」と書くんですよね。地元の観光業者だけでなく、「自分のところの光るものを観せる」との観点に立てば、みんなで取り組めます。特に温泉は北海道は、日本で一番、泉源の多いところですし、健康づくりにも活用できるような観光の在り方も必要だと思います。
高橋
さすがに医学の心得のある風間議員らしいご発言ですね。
風間
温泉を地域の健康づくりの社会基盤の一つとしてとらえることで結果的には地域力が上がるし、実際、大分の湯布院町のように、それで成功している所があります。
高橋
観光も農業とともに北海道の基幹産業です。観光にスポットを当てることは、明日の北海道のためにも重要だと思います。風間議員がおっしゃる健康増進につながる温泉療法も承知しています。
私も昨年来、花をキーワードにした観光振興に取り組んでいます。北海道は冬が長い分、冬から春になると一斉に花が咲きますよね。「花大陸北海道」という観光キャッチフレーズで、今年もいろんなイベントをやっていきます。
風間
素晴らしい取り組みですね。
高橋
それと、知床です。元環境副大臣の風間議員のご尽力もいただき、おかげさまで、世界自然遺産の登録に向け、一歩一歩進んでいます。もちろん道内や海外からも多くのお客さまに来ていただくことも重要ですが、経済面と環境面の調和を図っていくことが大事です。それが知床を有している北海道の責務だと思います。
風間
そうですね。例えば、地域ごとに、「この地域は観光の方が優位に立つ」「この地域は環境保護の方が優位に立つ」という地域分けがあっていい。それが文化を守っていくことにもなると思います。
道州制特区へ 規制緩和図れ
最後に道州制についての取り組みを。
高橋
是非、北海道で先行的に実施をしてみてはとの話が小泉純一郎首相からあったのが去年の夏でした。国や道の意向が一致するところがあり、スピードアップして進めています。
今年は「道州制元年」と位置付け、さまざまな検討や国への提言も行っていきます。先般も公明党北海道本部から提言をいただき、私も勉強しているところです。道州制では国から道州あるいは市町村への権限委譲の問題があります。
これには、国の出先機関と道との統合がありますが、こうした課題に加え、せっかくの先行実施ですから、より一層の住民サービスの向上、北海道経済の活性化のために役立てる観点から提言ができないか議論、検討しております。
例えば、幼保一元化の問題。また、過疎地域における介護サービスの基準、これは全国一律で、無駄が生じています。医師数も全国一律です。去年の冬、オホーツク地域で豪雪がありましたが、除雪も縦割りです。国道の除雪は国、道道の除雪は道、市道は市がやる。でも、雪は面的にあるわけです。これを今回の反省を踏まえて、一体的にやる仕組みはできないか。外国の観光客をお迎えする空港の環境整備も必要です。
風間
知事には道州制の本質を、住民にいかに安心・安全のサービスを行政が行えるのかという観点でとらえていることに感銘しました。国において規制緩和を取り払っていくための具体的な道筋が示されています。私たち党道本部も最大限の応援をしていきたいと思います。
高橋
道外の景気がいい方向に向かっている中、その波が目に見える形で北海道には、まだ来ておりません。だからこそ、新幹線や農業、観光、道州制特区などを通じて北海道の活性化を目指していきたいと考えております。これからも風間議員には私たちの力強い支援者として、お力添えいただければと思います。
風間
北海道が世界中からあこがれの的となり、多くの人が訪れ、そしてそのことを誇りにしていけるよう、道州制特区を含めた構想の推進に頑張ります。今日はありがとうございました。
たかはし・はるみ
1954年生まれ。富山県出身。76年、旧通産省入省。北海道経済産業局長などを経て、2003年、知事に初当選。一橋大学卒。
公明新聞より転載
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